青山学院中等部 (東京都渋谷区) | 学校探検 | ||||||
地の塩、世の光
当校は明治7年創立ですから、今年で133年になります。ご存知のとおりキリスト教の精神に基づく人間形成、教育を行っています。 スクールモットーは「地の塩、世の光」。これは新約聖書 マタイによる福音書の中の一節ですが、一人ひとりがかけがえのない存在であるということ、同時にこの世に奉仕するものであることを教えています。 この教えに基づいて、「神の前に真実に生き、真理を謙虚に追求し、愛と奉仕の精神をもってすべての人と社会とに対する責任を進んで果たす人間の形成」を目的としています。 ―生徒に占めるクリスチャンの割合は高いのでしょうか。 いえ、クリスチャンの割合は国民全体の割合より少し多い程度ではないでしょうか。家がお寺の方も何人かはいます。宗教を押し付けるのは禁物ですから、入試のときに優遇したり、あるいは入学後、強制することはありません。ただ「キリスト教に基づく人間教育」という教育の方針の根本に関しては、説明会や入学案内でご説明しており、それに賛同して入学していただいている訳です。 教員は初等部はほとんど全員がクリスチャンですが、中等部・高等部は初等部と比べると少なくなっています。
―宗教教育についてはどのように取り入れていますか? まず日々の礼拝があります。これは礼拝堂をかねている講堂で行います。 ホームルームでも週1回行いますが、この時は生徒が交代で礼拝を進めて行きます。 授業では、「聖書」の時間が週1回あります。聖書を読み進めて、内容を研究する内容ですね。定期テストもきちんとあり、知識を問う問題も出題されますが、それだけではありません。 宗教教育を掲げている学校は他校もそうだと思いますが、日々の学校生活全般が宗教教育につながるものと思っています。もちろん、さまざまな宗教行事はありますが、むしろ日常の学校生活の中で、宗教に接することの方が大きなウエートを占めていると思っていただいて良いと思います。
―英語の教育に関しては、力を入れてらっしゃいますね。初等部の人は中等部に上がる前に、かなり英語を学習しているという評判を聞きます。「入試の準備に追われて英語の学習まで全く手が回らなかったので、ついていけるかどうか」と心配される受験生が多いのですが、そのあたりは如何でしょう。 中等部ではもちろん、「小学校ではまだ英語の授業はない」という前提で指導しています。たしかに初等部は、英語の授業を行っていますが、その生徒たちに授業のレベルを合わせることはしていません。 入学試験後に入学予定者にも来てらい、ガイダンスを実施していますが、このときに「自分の名前をローマ字で書けるように」という宿題を1つ出しました。これができれば全く問題ありません。 おかげさまで、「英語の青山」といわれていますが、われわれはまだまだそれに見合う英語力をすべての学生・生徒が身につけていると思っていません。もっともっと発展する余地があると思っています。現在、青山学院では、初等部から大学までの先生で構成された「英語教育センター」を設置しており、今後の英語教育をテーマに話し合っています。一例として、青山学院独自の教科書を作成して行こう、という考えは何年か前から出され、進行しています。 |
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