聖徳学園中学校 (東京都武蔵野市) 学校探検
教育方針

最寄駅はJR中央線・西武多摩川線「武蔵境」。キャンパスは、南口から大型スーパーにはさまれた「かえで通り」沿いに、徒歩3分の好立地。 
― 最近、雑誌の受験特集で御校の名前をよく拝見します。

はい、ここ2,3年雑誌に取り上げられることが多くなりまして、例えば本年度に入って「父親力」(週刊ダイヤモンド別冊)では、クオリティスクールの共学校で2位に挙げられていますし、「週刊東洋経済」の<入ってから伸びる私立中高ランキング>でも第2位に入っています。中学受験の偏差値では38〜9くらいですが、高校受験では62くらい、最終的には東大を始め国公立大にも合格するということで評価をいただいています。少人数の学校でまだまだ力不足の点も多いのですが、少しずつよくなっていけばと考えています。
学園全体は英才教室(2歳から)・幼稚園・小学校・中学校・高等学校となっています。中にはずっと皆勤の生徒もおります。

―御校の沿革について教えてください。

 昭和2年、関東中学校として創立。創立者は和田幽玄先生です。聖徳太子の「和の御教え」を建学の精神としております。昭和26年に学校法人聖徳学園に組織変更し、昭和44年から小学校において英才教育も開始しました。中高一貫を開始したのは平成4年です。今年は創立80周年にあたります。

―校名の「聖徳学園」は聖徳太子に由来するわけですね。仏教と関係があるのですか。

 いいえ、創設者は、浄土真宗の僧侶でしたが、聖徳太子の「和の御教え」を建学の精神としており、仏教とは無関係です。宗教教育も一切行っておりません。


1号館1階には地球環境ラボ・国際交流センターがあり、2階から4階は高校3年生の教室。受験学年のため学習室は夜8時まで使用可能となっている。

―生徒の男女比はどうですか。

 男女比は3対1くらいで女子が少ないです。意図的に分けているわけではありません。当初の志願者数も男子が多く、入試では成績順に合格者を決めています。

―1クラス何名ですか。

 今年の中1は148名で、1クラス37〜8名です。高2からは文系・理系に分かれますので、多いときで1クラス30名くらいです。

―文系・理系どちらが多いですか。

 現在の高3は文系3クラス、理系3クラスです。人数でいうと文系の方が30名くらい多いです。高2が文系3クラス、理系2クラス。高1は予備調査の段階ですが、少し理系の方が多いようです。学年によって違いがありますね。大学の指定校は、圧倒的に理系が多いです。

―小学校から中学校へ上がる比率はどのくらいですか。

 年度によって大きな違いがあります。10名以下の年もありますし、20名を超える年もあります。例えば、大学合格実績がよかったこととか、いろいろな要因があるようですが、同じ校内に併設されていますから中学生・高校生の様子を見て比較的自由でゆったりとした雰囲気に合うかどうかといったこともあるようです。
文部科学省からスーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクールの指定を受け、ネイティブ教員による90分の授業などで英語力を伸ばしている。

―教育カリキュラムについて教えてください。

 前期(中1・中2)、中期(中3・高1)、後期(高2・高3)と分けています。基本的には前期で英語・数学は普通の中学校の3年分を終わらせる方向で考えています。例えば数学では中3で数T・Aに入ります。英語と数学は習熟度別で対応しています。中期では思考力・応用力の伸長をはかり、後期では文系・理系に分かれ進学に対応する学力の完成を目指します。

―独自の知能教育について教えてください。

 アメリカの心理学者ギルフォード博士の知能構造理論をもとにした教育を行っております。この理論は、問題解決能力と位置づけております。それは知能をブロックに分けた知能因子を刺激していくことで脳を開発していこうというものです。
中学では「総合的な学習の時間」の一環として「GP(Guilford Practical Education)」という授業を、90分1コマ、2人担任で、1つの教科にこだわらずに実践を通じて取り組んでいます。単に答えを教え込むのではなく、さまざまな作業を通じて自ら問題を解決していく授業を展開しています。
高校では、例えばテレビ局のプロデューサーに来ていただいて、1つの作品が出来上がるまでを説明していただいて、その後は生徒たちが実際に映像を作ったり編集したりするなど、創造力・表現力を伸ばす指導に力を入れています。

―高校が文部科学省によりスーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクールに指定されていますね。

 はい、2年目になります。大変な面もありますが、勉強にもなりますし、英語教育の充実に一生懸命取り組んでいます。
リストへ戻る|1|次のページへ