桐朋中学校 (東京都国立市) 学校探検
リベラルこそ桐朋らしさ

校名にある「桐」は、東京文理科大学・高等師範学校(現在の筑波大学)の校章に由来し、設立当時に同校の協力を得られたところから「桐朋」と名づけられた。
―御校の沿革について教えて下さい。

今の中学1年生が68期生になります。元は山下汽船株式会社社長の山下亀三郎さんが起こされた山水中学校で、戦後1947年、桐朋中学校として再出発しました。

―「桐朋」という名称の由来は?

東京文理科大学・高等師範学校(現在の筑波大学)の校章であった“桐”に由来します。設立当時に同校の協力を得ました。現在でも毎年、同校からの体育の教育実習の受け入れを行っています。

寄り駅はJR中央線の国立駅。一橋大学や国立高校、国立学園小学校などが近隣にあり、閑静な文教地区です。特に駅からの大通りは、春は桜、秋は公孫樹と四季折々の貌を見せ、学校生活を彩る

―教育方針について教えて下さい。

教育目標である「自主・敬愛・勤労」は教育基本法からとった言葉ですが、豊かな人間性を育む上で、日頃の教育活動を通じてこの「自主・敬愛・勤労」に集約されているなあと実感しています。

―一言で「桐朋らしさ」を表現すると?

自由な学校とよく言われますが、一言で言うと「自主」ということになると思います。

―ガリ勉は桐朋の中では評価されないとか。

もちろん「勉強ですごいな」というのは生徒の中でも評価されますが、その価値観だけで友達関係が成り立っているわけではないので、「クラブですごい」「勉強もクラブもすごい」といろいろな基準はあると思います。

45000冊以上の蔵書が揃う図書館、LL教室、パソコン教室、プラネタリウム、天文台など、生徒がより深い学習が行えるような設備が整っている。夏の登校時間が8:30・冬が8:50、授業時間は月〜金が6時限、土が4時限の週34時限。

―「大らかで伸びやかな校風」というイメージがあるのですが。

その通りだと思います。いろいろな生徒を包み込む懐の深いところはあると思います。

―学習指導の特色はどのような点にありますか。

基礎・基本を大事にするという点です。数学以外は極端な先取り授業を行っていません。それぞれの学年の範囲でいかに生徒の知的好奇心を刺激し、学ぶ楽しさを知ってもらうか。オリジナルの教材やプリントを使用し特に中学では基礎学力の充実が目標です。

―学校が一切「勉強しなさい」と言わないというのは本当ですか。

「予習・復習をしっかりやろう」ということは言っているのですが、強制的に学校に残すことはありません。

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