宝仙学園中学校 (東京都中野区) 学校探検
新しいタイプの共学部、理数インター

昭和3年創設、80周年を迎えた伝統ある女子校、宝仙学園。2007年に共学の「理数インター」部を開設、「高い学力をつけ」「国際人として飛躍」できる人材の養成を基本目標に掲げている。
―そもそも「理数インター」というネーミングの由来は何ですか。

私共は21世紀に活躍できる人材の育成が使命だと考えております。そこにおいて必要とされる素養は文系、理系を問わず物事を客観的に分析する力すなわち理数的な思考力です。他方インターというのは相互関係やコミュニケーションといったつながりを表す接頭語ですがそういった能力が人とのつながりにおいて発揮できる人材育成を目指しているというところに由来しています。つまり理数的な素養を持って広く社会につながり貢献できる人材を育成したいという理念を理数インターというネーミングに込めております。

―入学者の男女比はどうなっていますか。

男子2に対して女子1の割合です。

―入学者のレベルはいかがでしたか。

一期生は偏差値で30から75という幅広い分布でした。H20年入試の二期生は同50から55辺りがボリュームゾーンでした。

宝仙学園は幼稚園から小中高、そして短期大学を持つ総合学園。創立以来一貫して大乗の仏教精神にもとづき「人を造る」教育を基調とし、豊かな人格の形成を目指している。

―どのようなカリキュラムで、大学進学では具体的な目標値をどこにおいていますか。

私共ではいわゆる中高3・3ではなく中高を2・3・1と分けて5教科のカリキュラムを考えています。当初1・2年で中等課程の履修を行い、学習習慣を身に付けます。次の3・4・5年は充実期で高等教育の学習課程を修了します。最後の6年生は1〜5年間の集大成の過程と捉え受験へ向けてひた走るというカリキュラムになります。
また目標大学はマニフェストにありますように、東大・東工大・一橋大などや医学部や海外の大学を含めて20%以上、また早慶・上智・理科大・ICUなどが50%以上と私立国公立難関大にむけて合格できるような力をつけることを目標としており、全員の生徒が希望の進路を実現できるような学習指導を用意しております。

―2009年度現在、共学部の一期生が3年生だと思いますが具体的な進度はどうですか、当初の目標とのズレは出ていませんか。

順調に進んでいます。ただ具体的な方針でうまくいっていない場合には手法の変換は行っていますが目標値は不変で進捗状況にズレはありません。

手厚い個別指導は当校の大きな目玉の一つ。「学校が塾や家庭教師の役割も果たします」とうたっている。週あたり英語8、数学7、国語6コマのうち、各1コマは個別指導の時間。

―使用教材はどのようなものですか。

基本的には学びやすくて伸びやすい検定外教科書がメインです。まず英語では「プログレス」も著名ですが21世紀型の新しい英語教材として「トレジャー」を使っています。世界の中の貧民についての話だとか難民に関する問題など子供たちに地球全体に目を向けて欲しいという願いから同書を採用しています。数学では中高一貫校向けの「体系数学」を、国語では「現代の国語」(三省堂)を挙げていますが主に使っているのは教員作成のオリジナル教材です。理科では「新しい科学の教科書」を使い3年分の内容を2年間で集約して学習しております。社会科は「わたしたちの中学社会」「世界を学ぶ高校生の地理A」などの検定教科書を使っています。 

―授業についていけない場合のフォローについて教えて下さい。

これについてはとても重要に考えております。まず時間割の中に「個別指導」という時間を設けており1クラス18〜19名を4分割、5分割にして生徒の目的別に合わせたフォローを行っております。また放課後の補習も定着しており個人、少人数ごとに手厚く行っております。

リストへ戻る|1|次のページへ