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塾向け勉強会に参加しまして…

2017.03.10

皆様こんにちは、麻布個人指導会の教務スタッフです。

先日、塾関係者を対象とした中学受験に関する勉強会に参加してきました。そこで、今の保護者が子どもにどういった中学受験をさせたいのかを主題にした講演がありました。

それによると、多くの保護者が子どもには合格する可能性の高い安全圏内の学校を受験させたいと思っているそうです。その理由は様々ですが、2020年から始まる大学入試改革や人工知能の発達などを見据え、偏差値だけにとらわれない学校選びをしている保護者が増えたためです。また、無理して偏差値の高い学校を受験し合格しても、中学入学後、勉強についていけないから背伸びする必要はないと考える保護者が増えたことも一因だそうです。

先が見えにくくなっている今の時代、偏差値だけで学校を選ぶのではなく、自分で考え、行動する力を養える学校を選ぶことは、とても重要なことだと私は思います。また、中学入学後のことを案ずる気持ちも理解ができます。

ただ、私は自分が入学したい学校に向けて努力し、チャレンジすることも同じくらい大切だと思います。たとえ志望校のレベルと今の自分の実力が離れていたとしても、安易に妥協して受験する学校を変えることは避けるべきです。志望校の難易度を落としてしまうと、勉強のモチベーションが下がり、結果として受験自体が不本意なものに終わってしまう可能性があるからです。

また、中学入学後のことは、入ってからの努力で決まるものです。ここで一例を紹介しましょう。当会で指導を受け、念願の志望校に合格したT君は、最初の定期テストで思いもよらないひどい成績を取ってしまいました。その後、当会で再び指導を受けはじめ、T君は中学受験を思い出して真剣に勉強しました。すると学年末テストでは平均点を上回るまでに巻き返し、その後も上位を維持しています。このような例は決して少なくはありません。

中学受験をどのようなものととらえるかは、人によって様々な意見がありますが、私は子どもが果敢に志望校に挑戦し、成長していくための受験だと考えています。皆様はどのようにお考えでしょうか?