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2019.07.11
夏休みは一般的に、これまで学んだ内容を総復習し、秋から始める過去問(実際の入試問題)の演習にそなえる時期といわれています。
実際の入試問題はよく練られており、過去問の演習を始めると「見るのが初めて」と感じる問題が多いかもしれません。そのときに求められるのは「身につけた解法のうち、どれとどれを使えばいいか」を見きわめる力です。
夏休みの取り組みでは、すべての単元について基本的な問題をひと通り解き、それぞれの解法がすぐに思いうかぶかどうかを確認します。基本的な問題の理解があやふやな場合、応用的な形で出題されると正答を導くのがむずかしくなります。練習をくり返して、解法を身につけます。
授業をきいたり、解説を読んだりして「わかる」ことと、自分で問題が「解ける」ことのあいだには「差」があることも忘れないように。実際に手を動かして問題を解き、解法を理解しているかどうかを確認することが大事です。
入試では、速さや場合の数などが「かぎ」になりそうです。これらの単元でも、まずは基本的な解法のパターンをおぼえ、多くの問題を解くことで「経験値」を高めていきます。応用的な問題に取りかかるのは夏休み明けからでもかまいません。
注意しておきたい単元が図形です。平面や立体など出題される幅が広いので、基本的な問題を確認するだけではカバーしきれないかもしれません。夏休みに基本を見直すのはもちろんですが、秋からの過去問の演習でも問題を解くたびに解法のパターンを増やすつもりで取り組むのがよさそうです。(6/30「朝日小学生新聞」中学受験特集より)