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「模擬試験の活用法・国語編」~朝日小学生新聞の掲載記事より~

2019.10.30

「時間配分に気をつけ、まずは知識分野から」—前中 映 講師

一般的な模試は、幅広い層を対象にしてつくられています。問題の数が多いので、そのレベル(難易度)にも幅があります。このため、受験生が志望する学校とくらべたとき、出題の傾向などに対して差がある場合も。「〇〇中学模試」など、学校別の模試を視野に入れるのも一つの方法です。

模試を受けるうえでいちばん大切なのは時間配分です。配点が高めの長文読解は2~3問ほど出題されますが「時間が足りなくて解ききれなかった……」ということがないように気をつけます。

最初にとりかかりたいのは、漢字の書き取りなど知識分野の出題です。得点が見こめる問題を後回しにするのはさけます。知識分野を解いたら、残りの時間を長文読解の大問数に応じて等しく振り分け、時間内に解くことをめざします。それぞれの時間内で解き終えることができなくても、時間がきたら次の大問に進みます。

模試を受ける目的の一つは「いまの実力を知ること」にあります。そのためには力を出し切ることが大切です。難易度が高い問題にこだわる必要はないので、解ける問題にどんどん進みましょう。

見直しでは、正答率が高い問題でまちがえたところを中心に復習します。解説をよく読み、なぜまちがえたのか原因をはっきりさせます。

長文読解で点数がのびない場合、素材文(問題文)を見ずに内容を説明するという対策が効果的です。こうすることで、素材文の流れを正しく読み取れているかどうかを確認することができます。

受験生だけで取り組むのはちょっとむずかしいかもしれないので。保護者がサポートしましょう。

(10月6日(日) 朝日小学生新聞・受験特集より)