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「模擬試験の活用法・理科編」~朝日小学生新聞の掲載記事より~

2019.11.05

「知識事項の「穴」は得意分野にもある」— 斉藤 奈緒子 講師

模試は「物理」「化学」「生物」「地学」の4分野からまんべんなく出題されるので、知識事項の「穴」を見つけるのに役立ちます。

特に気をつけたいのが「得意なのに、忘れかけている」という単元です。解けるはずの問題だったのにできなかった—。模試を受けた受験生から、こんな話をよく聞きます。苦手な分野の対策に時間をとられてしまい、得意な分野の見直しまで手がまわらないという受験生が多いようです。模試を受けることで、あやふやな部分をとらえ、しっかり復習します。

模試は、本番での「時間配分」や「解ける問題の見きわめ」を練習する機会にもなります。実際の入試では解ける問題から取りかかるのが鉄則。模試でも試験が始まったら問題全体に目を通し、どの問題から解いていくかを決めます。

単元別のポイントも紹介しましょう。

「生物」と「地学」は知識事項が中心と思われがちですが、最近の入試では、実験や観察をもり込む出題が増えています。

模試でもこれまではあまり見られなかった出題がありますが、勉強して身につけてきた知識を使って解答できる問題が中心といえそうです。復習では解説をよく読んで「どの単元からの問題か」を調べ、必要な知識を確認します。

「物理」と「化学」は、基本的な法則や一般的な解き方を組み合わせた出題が目立ちます。グラフや図、表などが示され、それらの中に正答を導くヒントがふくまれています。注意深く条件を整理し、問題に取り組みます。

たとえば代表的な問題の「水溶液の中和」は「かぎ」となる数値を見つけ出すところから始めてみます。

(10月6日(日)朝日小学生新聞・受験特集より)