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2019.11.14
過去問の演習で思うように得点できないと感じる受験生は少なくありません。実際の入試問題を前にして気負ったり、時間を気にしたりして、問題文(素材文)や設問の読みかたが雑になる―。このあたりに原因があると考えています。
実際の入試でも過去問の演習でも、よい結果を出すには身につけた力を十分に発揮することが欠かせません。「入試(の出題)だから」といって身構えずに取り組むことが大事です。
この時期からの勉強についていくつかのポイントを紹介しましょう。
限られているとはいえ、実際の入試まではまだ時間があります。これまでと同じように塾の授業やテキストを使った勉強に取り組み、設問ごとに正答を導く過程を理解します。基本を大事にする練習を続けることで自信に結びつき、本番でのケアレスミスなどを防ぎます。漢字の練習は毎日続けます。勉強のペースを守るという意味で、ルーチン(決められた一連の流れ)に組み込みます。
他の科目(教科)と同じように志望校の過去問を解き、出題の傾向に合わせた対策にも取り組みます。記述式で解答する問題が多いという学校なら、その演習に力を入れるといった感じです。
選択式で解答する問題の場合、どうしてその選択肢にするのか、必ず「根拠」となる部分をおさえます。「なんとなく」や「以前解いたときにもこうだったから」などど、理由があやふやなままで解答しないようにします。
国語は、力の伸び具合をなかなか実感できないかもしれません。でも努力してきたことは身についています。ふだんと変わらない心=「平常心」で最後まで勉強を続けてください。
(11月2日 朝日小学生新聞・掲載記事より)