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「夏はコレに取り組もう・理社編」

2020.08.14

【理科編】神崎啓史  講師

「物理」「化学」「生物」「地学」のそれぞれの分野に対して、一通り復習するのが理科の取り組みです。四つの分野について、全ての単元が盛り込まれている一問一答式の教材を用意し、知識事項を中心に確認することから取りかかります。

1日に何時間も取り組む必要はなく、1日に○ページといった具合に分量を決め、コンスタントに続けます。

理科の場合、正確な知識が頭に入っていると難易度が高い学校の問題であってもある程度、太刀打ちできます。夏は演習に力を入れようとするよりも、知識を身につけることに重きを置くのが良さそうです。特に暗記事項が多い場合といわれる生物や地学はしっかり確認してください。

知識事項の理解を深めるだけでなく、物理や化学の計算問題に対応できる土台も固めます。「力学」や「電流」「水溶液」「気体」といった単元をふり返り、基本的な解法を問題集などでチェックします。

解説には計算の手順がくわしく示されていますが、それを目で追うだけで自分自身で解いたと勘違いする受験生も少なくないようです。計算のプロセスを理解するには、実際に手を動かすことが欠かせません。

こうした勉強が実現できるかどうかは自宅での勉強のあり方が「鍵」を握ります。「知識事項の暗記は毎日続ける。計算問題の練習は時間を見つけて集中的に」など、積極的に理科と向き合ってください。

【社会編】須藤恭博  講師

社会には「地理」「歴史」「公民」の三つの分野があり、それぞれが多くの単元から構成されています。夏の勉強では「好きな単元を増やす」という目標を掲げてください。

まずは各単元の復習から取りかかります。理解が深まると、きっと「好き」という気持ちがわいてきます。

理解が深まっているかどうかを確認するためには、どのような方法があるのでしょうか。一つは、テキストなどの記述問題を解くこと。知識事項がある程度、身についていなければ文章にまとめることができません。正答を導けなければ、テキストで復習します。

もう一つは、私が特におすすめしたいやり方で、一問一答式の問題と正答を逆にして答えるという勉強法です。たとえば「促成栽培」。温暖な気候を利用して高知平野や宮崎平野などで行われており、ビニールハウスでナスやピーマンを栽培します。他の地域では収穫が難しい冬から春にかけて出荷できることから、高く売れます。

ふつうの一問一答式では「高知平野や宮崎平野で行われているのは?」「促成栽培」という感じですが、さかさまにすると「促成栽培をおこなう利点は?」「出荷する時期を早めることで、高い値段で売れる」といった具合。さらに「促成栽培が行われている地域に共通することは?」などと質問の幅を広げていくと、より深い理解につながります。

歴史なら人物、公民なら用語について説明できるようになることを目指します。