Y.S君
Y.S君(高校1年生)

駒場東邦

― 一言で表現すると、駒場東邦というのはどんな校風の学校でしょう?
 「自由な校風」といっていいと思います。伸び伸びしていて、「何かをやりなさい」とか「何かをやらなければならない」ということはあまりなく、個人個人に任されています。そんな環境で学校生活を送るので、生徒個人の姿勢で、学校生活が楽しいものになるか、つまらないものになるのかが決まってくるような気がします。

―「こういう人が駒場東邦に来ると苦労するだろうな」というタイプはありますか?
 基本的に自分で考えて自分で計画しなさい、という感じなので、勉強が受身の人は苦労するかもしれません。何から何まで先生が決めてくれる、という雰囲気ではありません。

―駒場東邦が他校に対して誇れるところは、どんなところですか?
 学校行事に対する取り組みです。体育祭にしても文化祭にしても、駒東は学校も生徒も学校行事にとても力を入れます。これらの行事は先輩などが中心になって企画・実施されるので、生徒の横のつながり・縦のつながりも強くなっていきます。仲間と一緒になって何かを成し遂げる喜びを味わうことのできる、最高の環境です。
 体育祭は、学園生活の中でもすごく大きなイベントのひとつです。入学時に決められた「赤・青・黄・白」の四つのカラーのうちのひとつに所属し、それは6年間変わりません。色対抗で「縦割り」になっているので、高3生が下級生に熱い指導をします。

―始業時間と終業時間を教えてください。
 8時25分に朝のHRが始まり1限が8時30分から。午後3時に授業が終わり、HRがあって3時15分から3時30分に終礼です。

―校則はありますか?
 ポロシャツはだめ、というような最低限の規則はありますが、ふだん、校則を意識するような場面は余りありません。ただし、髪を染めると直しなさい、といわれます。

―部活動は盛んですか? 強い部活動は何がありますか?
 ほとんどの生徒が部活に入っています。どの部活もまじめに一生懸命取り組んでいます。囲碁・将棋などは強く、大会でも上位に入ります。またアーチェリーも強いですね。

―名物先生・名物授業はありますか?
 どの先生もすごく奥深く、自然に興味が湧くような授業をされています。そういう意味ではみな名物先生・名物授業だと思います。ダジャレの多い先生、ハリセンで叩く先生(もちろん冗談でですが)などユニークな先生もいます。O C といって、外国人の先生が担当する英語の授業は中でもとても楽しい授業です。

―駒場東邦は医学部志望の生徒が多いと聞きましたが。
 他の学校と比べたことはないのでよくわかりませんが、理系志望の生徒は多いと感じます。医学部を目指している人も少なくないですね。

―宿題は出ますか。出るとすればどの程度?
 先生側も部活の大変さなど分かっているので、無茶な量の宿題は出ません。ただ自宅で最低限の予習・復習はきちんとして当たり前だと思います。宿題が出ないからといって自宅で全然やらなければ、あっという間についていけなくなってしまいます。

時間割
―進級・留年の基準をもし知っていたら教えてください。
 赤点を取らなければあがることができます。ちなみに赤点は45点以下です。

―塾や予備校にはどの程度の割合の人が通っていますか?
 中学生のうちは2・3割程度だと思います。高校になると最初4〜5割から徐々に学年が進むにつれて割合も上がっていきます。

―勉強についていけずにやめていった人はあなたが知っている限りどれくらいいますか?
 僕の知る限りは2・3人です。

―最後に、君自身の将来の夢を教えてください。
 僕も数学・理科が好きなので理系に進みたいと思います。漠然とですが、航空工学とか宇宙工学などに関心があるので、その方面で研究をしていきたいです。

―駒場東邦を目指す未来の後輩にメッセージをお願いします。
 駒場東邦は、自由な校風の中で自分の個性や長所を最大限に発揮し磨き上げることのできる最高のフィールドです。自分にあった最高の仲間や先輩、そして質の高い先生が作り上げるスクールライフが君を待っています。苦しいときがあっても志を曲げずに駒東目指してがんばってください。僕は秋以降は、駒場東邦の過去問を過去7年間、すべて見た瞬間に解けるように何度も繰り返しました。がんばれば夢は叶うと思います。

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