I.Hくん
I.Hくん(高校2年生)

渋谷幕張

―一言で渋谷幕張という学校を表現してみてください。
「自由と自主性を重んじる学校」です。「自調自考」というのが校訓なのですが、「まずは自分で考えなさい」ということを事あるごとに言われます。「あれをやりなさい」「これはダメ」というのはほとんどないので、遊ぼうと思えばいくらでも遊べます。「通う人しだい」ということでしょうか。

―共学の最難関校ですが、共学の良さはどんなところにあると思いますか。
 中学時代は女子が頼りになります。学校行事も中学時代は女子が中心で男子を引っ張っていく感じです。高校になると男子がしっかりしてくるので立場が逆転します。そういう役割分担があると思います。あとは単純に異性がいた方が励みになる、という人はたくさんいます。

―校則は厳しいですか、緩やかですか?
 ソックスやかばんなどは自由ですし、私立の中では緩めと言っていいと思います。中学校の間はだらしない格好をしていると注意されます。髪を染めるのもダメです。高校になるとほとんど校則は無いに等しいですね。過激な髪型でも何も言われなかったり。また学年によって厳しさの度合いが違うような気がします。上の学年はスルーなのに、同じことをして注意される学年もあるとか。先生方の感性によるのでしょう。

―千葉県内に住む生徒と県外から通学する生徒の比率はどれくらいですか。
 正確な数字は良く分かりませんが、僕の知っている生徒について言えば五分五分くらいだと思います。横浜から通っている友人も何人もいます。

―伝統的に渋幕はチャイムがありませんね。不便ではありませんか。
 自分で時計を見て動くので不便と思ったことはないですね。たとえチャイムがあったしてもチャイムが鳴ってから行動したのでは遅いので、結局同じではないですか。

―強い部活動はありますか?
 サッカーはかなり強く、あともう一歩で全国大会出場、というレベルです。他にはラクロスが関東大会ベスト8、ダンスドリル、これはハーフタイムなどに踊るアメリカ発祥のダンスですが、ダンスドリル部は関東大会でベスト8 に入っています。

時間割
―他校にはないような特色ある授業はありますか?
 田村校長先生の講話が1 学期間に3 回くらいあります。「アイデンティティの確立」という難しいテーマなのですが、「いつ、どうやって『あるべき自分』というもの形作っていくべきか」という内容で、とても奥深く考えさせられるものです。
 「情報」はパソコンの授業ですが、ホームページの作成を課せられます。珍しいのは「表現」の授業でしょうか。これは高1 から週1 コマですが、作文やエッセイを書く訓練です。

―宿題は多いですか?
 渋谷幕張では中1・中2 を一つのブロックとして「A ブロック」と呼んでいますが、このA ブロックの時は全教科に渡って多いと思います。中3 以降はほとんど出ません。もちろん勉強をしなくていい、と言うわけではありません。「自分で自分の課題を見つけて学びなさい」とよく言われます。

―塾や予備校にはどの程度の割合の生徒が通っていますか。
 中1・中2 はほとんどゼロです。高校生で徐々に増えますが、高3 でも半分くらいと聞いています。中には全く塾に通わずに東大に現役で受かる先輩もいます。

―渋幕生は一日どのくらい家庭学習をしているのでしょう?
 もちろん学年によって違いますが、中3・高1 で平日に3 時間くらいでしょうか。

― 進級・落第の基準を知っていたら教えてください。進級できない人はどれくらいいますか。
 高校では30 点以下の赤点があると進級できない、ということになっていますが、出席日数が足りていると救済措置が取られるようです。留年は1・2 名いる年もあれば、ゼロの年もある、という程度です。

―君自身の夢を教えてください。
 裁判員制度のことを調べているうちに法律に興味がわきました。弁護士や検事など司法に関する仕事に就きたいと思うようになったところです。

―最後に、渋谷幕張を目指す未来の後輩にメッセージをお願いします。
 渋谷幕張は進学校ではありますが、知識詰め込み型ではなく、実験などの体験型授業が多いのが特徴です。帰国生も多く、個性豊かな仲間がたくさんいます。君自身の世界が広がることは間違いなし。ぜひ頑張って渋幕を目指してください。

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