青山学院中等部 (東京都渋谷区) 学校探検
のびのびスクールライフ

生徒参加によるページェント形式(新約聖書の福音書に記された、イエス・キリストの誕生にまつわる様々なエピソードを象徴的な形式の劇にまとめたもの)のクリスマス礼拝。2007年度は12月18日に行われる。
―校則は比較的緩いと聞いていますが。

 一般的な常識や節度が一つの基準になるでしょうね。余り細かな点を定めていることはありません。例えば、茶髪やピアスはしないのが当たり前。「髪を染めたり、過度な装飾をしない」という規定はありますが、これだけです。
 校則が厳しいとは思っていませんが、例えば、上履きのかかとをつぶしてはかないように、というような事は徹底して厳しく指導しています。見た目にもだらしないばかりか、万一の地震の場合や、それが原因で怪我をするような事があってはならないですし、危険だからです。

―制服について、受験案内に「基準を満たしていれば、市販のスカートでOK」とありましたが、その「基準」とは?

 プリーツ(ひだ)があって、短すぎないこと。巻きスカートとタイトスカートは禁止。それだけです。別に柄はチェックでなくても構いませんが、たまたまそうしている生徒が多いようですね。

大学・附属教育機関が集中する青山キャンパスの総敷地面積はおよそ12万平方メートル。都心にありながら、広々としたグラウンドを持つ。運動部は、野球・ラグビー・サッカー・ハンドボール・バレー・バスケなどの球技のほか、陸上やゴルフ部がある。

―「青学は女子が元気で男子は頼りない」ということを言う人がいますが、それに対する反論をぜひ。

 どうでしょうか、別に男子が頼りなくはないですよ(笑)。ただ、いわゆるバンカラ風の男子は少ないかも知れません。体育会系の雰囲気が好きなお子さんはおそらく別の学校を選ばれるでしょうね。でも元気な男子生徒はたくさんいます。
 また、昔は男子よりも女子の方が入学者の多い時期が続きました。今は半々ですが、その頃からの若干の影響か、女子の方が合格者の点数が高くなっています。そのイメージでしょうか。
 でも、学校生活の様々な場面で、男子が中心になって女子を引っ張ることはたくさんありますよ。ですから、特別に当校の男子がひ弱だ、というのはあたらないと思いますが。もちろん中学生のうちは女子の方が男子より大人っぽいことはありますが、これは共学校に共通していることであり、当校だけの問題ではないでしょう。

―全体的に派手なイメージがありますが、先生方の目から見て、生徒や校内はどのような雰囲気ですか?

 そうですね、地味、ではないでしょうね。派手かどうかは見る人の基準にもよるでしょう。そういう意味では「地味」「派手」というのは、抽象的というか主観的ですよね。
 われわれは、何にしても「センス」があってほしいと思っています。

心身ともに健康でよりよい学校生活がおくれるように、カウンセリングルームを設け、専門のカウンセラーによる相談を毎日行っている。また保護者からの相談も受け付けている。

―土曜日は基本的に休校、行事のある週は登校と聞いたのですが、その行事の頻度はどうですか?

 運動会・文化祭・卒業式・入学式など年に数回です。他にクラブ活動がありますが、毎週ではありません。実質週5日制と思ってください。

―心のケアについてはどのようになさっていますか。

 いろいろな悩みを抱える年頃のお子さんをお預かりしているわけですから、スクールカウンセラーが常駐しており、生徒の悩みや相談事にすぐに対応できるようにしています。
また、宗教主任、カウンセラー、保健室の三者が連携して、心のケアにあたっています。特に相談に足を運びやすい雰囲気が重要だと考えています。そのため、カウンセラーと担任教師は直接に接していません。悩みの中には教師に知られたくない事柄もあるでしょうし、例えばカウンセラーに相談したことがストレートに担任教師に伝わってしまうことは、必ずしもいいことではありませんから。
 もちろん、教師に話を通して解決にあたるべき、と判断した場合は速やかに連携をとり、解決して行くようにしています。

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