青山学院中等部 (東京都渋谷区) | 学校探検 | ||||||||||||||||||||||||
進路・入試情報
以前は本厚木からバスだったのですが、今は「相模原キャンパス」と呼んでいますが、横浜線の淵野辺駅が最寄りです。都心方面から行くと、1時間近く所要時間が短縮されたでしょうか。施設も全部が新しくなりました。物理的な良さにプラスして内容も改革しました。いわゆる一般教養課程を廃して、「青山スタンダード」というものを設定しました。これは「青山の学生であれば、どの学部の卒業生であっても、一定の範囲の知識・教養を備えている、という社会的評価を受ける」という意味です。 また、相模原キャンパスのみならず、青山キャンパスも改革しようとしています。 ―06年3月の高等部卒業生は、454名で364名が青山学院大に進んでいますから、約8割が内部進学していることになりますね。 そうですね。大学内部進学は3年生の授業の成績、2回の実力テスト、本人の志望などを基に担任も交えて話し合いをもうけ、決定しています。 他大学を受けた生徒も美術系・医学系を含め、多方面に合格しています。
―中学から高校は、どの程度の内部進学ができているのでしょうか。 進学できない生徒は毎年数名いることは事実です。 進学できなかった生徒は、初等部から進学してきている生徒も、中学入試を受けて入ってきた生徒もいます。勉強面が問題で進学できないのですが、生活面・精神面に原因がある生徒が大半です。生活面と学習面は密接に関係していますので。 われわれも各部署連携をとりながら、何とか問題を解決できるよう、努めています。 高校に入ると、義務教育ではありませんから、留級もあります。 ―中学入試での合格最低点が高いですね。 おかげさまで受験者が多く、ありがたい事ですが、もう少し点数を取ってほしい、というのが正直な感想です。本当は小学校の学習指導要領の範囲内で出題できれば理想ですが、それだと少し足りません。青山用の特別な勉強はしなくても良いですが、基本を大事にしてほしいですね。 ―入試に関して、クリスチャンが有利でしょうか。 申し上げた通り、関係ありません。当校は面接を行っていませんし、願書にもそのようなことを記入する欄はありませんから、そもそもその受験生がクリスチャンか否かを把握することができません。
―面接を行わないのは、どのような意図からですか。 一言で言えば、受験生の負担軽減ですね。1人3分から5分の面接を実施して果たしてどこまでそのお子さんを分かることができるのだろう、という疑問もあります。どうしても練習してきた受け答えになってしまうでしょう。受験生の負担と、われわれが得られるもののバランスを考えた場合、面接を課すことの意味があるのだろうか、という結論になるわけです。 それに、どうしても学科試験の後に面接を行うと、合格発表も後ろにずれこんでしまいます。結局、様々な意味で、受験生に不便をかけてしまいます。 ―御校は伝統的に2月2日を試験日とされていますが、愛校心の面で問題はありませんか。また、今後1日に変える可能性はありますか。 必ずしも当校の場合、1日校が第一志望で当校が抑え、という受け方が多いわけではない気がします。むしろ、第一志望者が多いようですね。しかしオリエンテーションの時などに、自分が入学した学校が一番良い学校だと思ってほしい、と言っています。長年2月2日試験でやっており、特に支障は感じておりませんので、近い将来、例えばここ数年のうちに1日に変えることはなでしょう。 ―入学してからついて行けるか、という話をご父母から聞きますが、実際はどうでしょうか。 少なくとも入学試験を突破している訳ですから、それがたとえ補欠であっても、繰り上がりであっても、スタート時の学力としては、他のお子さんに遅れをとっているわけではありません。むしろ、入学後が大切でしょうね。入学してから全く勉強しないのでは困ります。言うまでもなく、ここがゴールではないですから。まずは日々の授業を真剣に受けてほしいですね。 「塾でやれば良い」という気持ちがあったりして、授業をおろそかにすると後で困る事になりかねません。 取材を終えて ファッションの街、表参道にある人気の共学校、青山学院中等部。あまたあるミッションスクール一貫校の中でも知名度と人気は指折りです。派手な印象を持ちがちな「青学」ですが、毎日20分の礼拝を受けることが義務付けられているなど、厳格な宗教教育が施されている一面もあります。明るく伸びやかな校風は、共学志向の受験生の憧れの的、行き交う生徒の明るい笑顔が印象に残りました。
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