聖徳学園中学校 (東京都武蔵野市) 学校探検
学園生活

中1のスプリングキャンプは新潟県奥阿賀での田植え体験。膝ほどの深さの水田に入り、ヒルに噛まれる恐怖と背中合わせで苗の植え付けを行った。
―研修旅行について教えてください。

 中1では5月に新潟県の奥阿賀地方で3泊4日のファームステイがあり、民泊をしたり実際に田植えをしたりして、日常生活では経験できないさまざまな体験をします。中2では栃木県の「ツインリンクもてぎ」というホンダの施設で、ラーニングアドバイザーと共に「チーム」に分かれてプレゼンテーションの力を育成いたします。中3はカナダ・オーストラリア・ハワイに分かれ、ホームステイを含めた国際研修旅行があります。高1は2泊3日の関西文化研修で京都・奈良を訪れ日本文化を学びます。高2になるとヨーロッパを中心に、@チェコ・オーストリア、Aアルザス・スイス、Bフランス・イタリア、Cハワイの4コースに分かれて国際研修旅行があります。国際研修旅行は中3は全員参加ですが、高2は次年度からは希望制にする予定です。

菅平スキー場でのウインタースクール。昨年度は中学1・2年の合計297名の生徒が3泊4日でスキーを楽しんだ。スキー初体験の生徒も徐々に慣れてきて、中には急斜面に挑む生徒も。

―中学から高校への内部進学についてはいかがですか。

 基本的には欠席日数が多くなければ、成績面では比較的緩やかな基準で、9割以上がそのまま高校に進みます。年度によっても違いますが、去年は4名外部に出ました。環境を変えたいという理由もあるようですが、経済的な事情で公立高校に進む場合もあります。

―授業についていけない場合の補習、あるいは休み中の講習について教えてください。

 授業中にできるだけ解決しようということで去年から1コマ90分授業にしていましたが、特に中1中2にとってはつらいようなので、来年度から1コマ50分授業に戻して、朝学習と放課後の補習を時間割の中に組み込もうと考えています。今年度については夏・冬・春に指名制で補習的な授業を組んでいます。
 高校ではセミナーというものがあり、高1で5講座、高2で15講座、高3で27講座、合計47講座設けています。時間的にも受験学年の高3は学習室で夜8時まで残って勉強できます。

中3ではカナダ・オーストラリア・ハワイより選択、高2ではヨーロッパを中心に4コースに分かれて国際研修旅行が実施される。ホームステイや本物に触れることを通じて国際性を磨く。

―土曜日の扱いはどうなっていますか。

 昨年度までは土曜講座という形で、隔週で、補習的なものを入れたり、中学では英検講座や美術・彫刻といったいろいろな講座を自由に選択できるようにしていたのですが、次年度からは週6日制にする予定です。

―校則はありますか。

 細かい校則はありません。制服の着方が乱れているときなど注意しますが、反発する生徒はほとんどいません。校長になって4月から校門での「おはよう」の挨拶を毎朝続けていますが、遅刻も少なくなっています。 

―携帯電話の扱いはどうなっていますか。

 持ち込み禁止にはしていません。授業中はもちろん電源を切らせていますし、必要以上に使わないということにしています。6月と7月に全校生徒を集めて、携帯電話の使い方・マナーの指導をしています。警視庁の方にも来ていただいて、携帯電話の弊害・恐ろしさも具体的に話していただいています。

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