世田谷学園中学校 (東京都世田谷区) 学校探検
充実した国際交流プログラム

ニュージーランドに2つの姉妹校と7つの交流校を持ち、3年生はホームステイを採り入れた8日間の修学旅行で世界と触れる。それ以外にも、姉妹校交換留学や、高2での英語研修旅行など、国際交流も盛ん。
国際交流に関してはどのような活動がありますか。

はい、代表的な活動は中学3年生時と高校2年生時にあります。中学3年生は春にニュージーランドの交流校への修学旅行があります。これは異文化に触れることを目的としています。
高校2年生は夏にカナダへの10日間の語学研修(英語)があります。これは名所の見学等はなく完全に勉強が目的です。一応参加は任意になっていますが、辞退する生徒は10名ほどしかいません。カナダの政治・経済・文化などについて英語で弁論したり、海洋生物の調査を通して、英語を学んだりします。
これらの交流を通じて、国際感覚を体験し、国際人としての感性や価値観に触れることは、将来の進路の上でも貴重な財産となると考えています。

校則はどうなっていますか。

携帯電話は原則禁止です。どうしても必要な場合は登校後に担任の先生に預ける形をとっています。
下校時の立ち寄りも文房具や参考書の購入などはもちろん構いませんが、それ以外は原則禁止です。
アルバイトは一応許可制となっていますが、希望者がいないのが現状ですね。またバイクの免許も許可制で禁止ではありませんが、アルバイト同様に希望者がいません。

体育会・スポーツ系が盛んな印象を受ける世田谷学園だが、文化系のクラブ活動も充実している。吹奏楽部は都高校アンサンブルコンテストで金賞を受賞。その他にも弁論部・文芸部・書道部・演劇部など、15以上の文化系クラブが活躍している。

髪の毛や服装についてはどうですか。

髪の毛は「清潔・端正」と言っています。やはり節度ある格好を心がけてほしいと思っています。まれに判断するのが苦手で、具体的に示してほしい、という声もありますが、全てを示してあげることによって、物事を判断できないようになってしまっては困りますから、自分で考えてもらうようにしています。どうしてもと言われれば別ですが。(笑)
服装については1つだけ、靴について「黒・革・短靴」という規定を設けています。「雨の日の長靴やゴム底はどうなのか?」まれに聞かれますが(笑)これも上記同様、常識で考えてほしいと思っています。

先生方の目から見て、生徒や校内はどのような雰囲気ですか?

面接試験はしていませんが、仏教教育についてご家庭にご理解をいただいているためか、穏やかで素直・上品な生徒が多いと思います。また都会的だとも感じます。

男子校にしてはひ弱という声もありますが、反論をぜひ。

どうでしょうか、別にひ弱ではないですよ(笑)。ただ、「人を押しのけてまで自分が」という生徒は少ないかも知れません。でも、それがひ弱ということにはならないと思っています。確かに実社会では多少必要なことかも知れませんが、むしろ大切なのは協調性だと思います。当校の生徒を見ていて感心するのは、他人の成功を妬まないんですね。それはとてもすばらしいことだと思っています。
主観によってひ弱とか、頼りないというイメージは左右されるものだと思いますが、もちろん全員が元気な生徒だと思いますよ。ぜひ実際に足を運んで、見てもらいたいと思っています。

言わずと知れた、全国区の世田谷学園柔道部。古賀稔彦・吉田秀彦・瀧本誠の五輪金メダリストを輩出。全国高校柔道選手権では10回の優勝を誇る。これは国士舘・天理・東海大相模などの全国の強豪校を抑えて断トツの1位。

部活はどのような扱いになっていますか。

任意にはなっていますが、中1生は9割が入部しています。柔道や空手のイメージが強いと思いますが、実際にはサッカー・テニス・野球・バスケットの人気が高く、柔道・空手の入部希望者はイメージよりは少ないです。(笑) 部活動を通して、学年・クラスを越えての友人関係形成に役立っていると思います。

中学から高校は、どの程度の内部進学ができているのでしょうか。

諸々の事情で進学しない生徒もごく少数おります。生活面・精神面に原因がある場合もあります。生活面と学習面は密接に関係していますので。
われわれも各部署連携をとりながら、何とか問題を解決できるよう、努めています。
高校に入ると、義務教育ではありませんから、留原級もありますので、生徒の緊張感も高まりますね。

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