世田谷学園中学校 (東京都世田谷区) | 学校探検 | ||||||||||||||||||||||||
大学合格実績・特進クラス
特進クラスは中学入試の試験終了後、毎年2月10日から2月12日に算数・国語のテストを実施し、その結果と入学試験の結果で1クラス編成します。その後は年度ごとにクラス換えを行います。これは定期テストの結果をもとに再編成されます。 どのクラスが特進クラスかは確かに伝えていません。深い意図はありませんが、だいたい分かりますし、あまり露骨に伝えない方が良いのではないか、と思っています。ちなみに「E」クラスが特進クラスです。 ―特進クラスは指定校推薦がもらえないと聞きましたが。 はい、原則的に認めていません。特に上位の大学に合格する力のある生徒には安易に勧めていません。頑張ればより上位の大学が見えてくる生徒には最後まで頑張るように指導しています。少しずつ上の目標を持たせ、クリアできたらその次の目標、というような指導を心がけています。そのような指導をしていかないと、受験間際に生徒は弱気になり、併願校も不安から下げ止まらない状況になりかねません。また、そこそこの学校で満足してしまっては以降の伸びはありません。実際には指定校推薦の枠は毎年残しています。 また上記のように推薦に頼らず頑張らせたい、と考えるご家庭が多いです。中学受験時に進学校との併願が多く、付属校を受験する道もある中で当校を選んでいただいた訳ですから。
―70分授業に関してはどのような効果がありますか。 まず、生徒から長いという声は聞かれません。当初は低学年には集中力が続くかも心配しましたが、塾の授業は長いですし、みなさん鍛えられていますよ。 また、心の成長も大事だと考えています。生徒が勉強は何のためにやるか考えることも大切です。「大学に行くため」では寂しい気がします。年齢・学年に応じた勉強に対しての取り組みをしていますし、意識付けも様々な角度から日々行っていますので、それも含めて最適な時間だと思っています。 6年間で仕上げていくための内容・時間を確保しています。こちらで用意しても頑張ろうという意識がなければ意味がありませんから、しっかり目標を定め、勉強に励んでもらいたいと思っています。 ―大手の公開模試では三回目試験の80%合格偏差値が60を越えていますね。やはり上位大学への合格実績は三回目入試で入ってきた子が占めているのでしょうか。 いえ、大学合格実績に関しては必ずしもそうとは言えません。中学1年生の最初の段階で特進クラスに入る比率は二回目入試の合格者がもっとも高いです。もちろんこれも最後まで同じ比率で推移する訳ではありません。前にも申し上げましたように、入学してからが大切です。 ―複数回受験者の優遇はありますか。 3回受験すると同点の場合に優遇されます。実は最近あまりなかったのですが、今年の受験ではありました。
―中学受験において、失礼ながら上位校の抑えの学校というイメージもありますが、それについてはどのようにお考えでしょうか。 上位校の抑えというイメージでも問題ないと思っています。今は色々な情報を得て、受験校を決めていく訳ですから、当然様々な経緯でお子さんは入学してきます。第一希望だったお子さんもいれば第二希望、それ以外のお子さんもいると思いますが、過去よりも今からが数段大切だと思っています。 第一希望ではなかったお子さんの中には「大学でリベンジを」と意気込んでいるお子さんもいれば、正直、へこんで入学してくるお子さんもいます。ただ、いつまでもこだわっていると前に進めませんし、過去はこれからの努力次第で変えられるものだと思っています。実際にはお子さんよりもご父母の方がこだわっている場合も多いです。お子さんは通い始めれば、すぐに友達もできますし、全く問題ないですよ。 お子さんがどこの学校の併願先にしているかはある程度把握しています。一次、二次、三次試験、どこで受けて第一希望か否かは関係ないですね。入学する方は全員当校の方針に納得していただいていると思っていますし、それが校内の雰囲気を明るくしてくれていますね。 ―今日はどうもありがとうございました ―取材を終えて 柔道で3人の金メダリストを輩出するなど華々しい実績を残し、いわゆる「体育会系」の印象ばかりが先行している世田谷学園ですが東大を初めとする旧七帝大に8人(うち現役7人)、早慶上智・東理に161名(うち現役113名)―いずれも2007年度― の合格者を輩出する、有数の進学校でもあり、また曹洞宗の教えに基づいた「心の教育」に力を入れ400年以上の歴史を持つ、わが国でも有数の伝統ある学校です。お話を伺った横倉教頭先生も、「柔道のイメージばかりがありましてね」と苦笑されていました。 当会から進学されたお子さんの話をお聞きしても、進学した生徒の満足度の高さを感じる世田谷学園。やはり一人ひとりの生徒を大切にする教育の賜物であると痛感しました。横倉先生、ご多忙の中、どうもありがとうございました。
|
|||||||||||||||||||||||||
前のページへ|1|2|3|リストへ戻る |