宝仙学園中学校 (東京都中野区) 学校探検
充実した教育環境作りでマニフェスト達成を目指す

個別指導の様子。教室をパーティションで区切って行っている。生徒一人一人の到達度に応じたタスクを与えられるという。
―長期の休みの期間の補習はどのようになっていますか。

夏休みには夏期講習を、冬休みには冬期講習を行っています。他に夏休みにはサマーセミナーも実施します。4泊5日の勉強合宿ですが今年は志賀高原で行いました。

―1クラス20名の少人数制と伺っていますが実際在籍しているのは何名ですか。

中学1年生が74名で4クラス、2年生が51名で3クラスです。25名は超えない方針できめ細かい学習指導を行っています。

―最近の中学入試状況はいかがですか。

2年目の2008年度は初年度より2倍の出願者で沢山の人に出願してもらいましたが合格者は初年度と同じ人数としました。目安としては偏差値50程度の子供が6割とれる問題で合格ラインは6割としています。つまり人数でとるのではなく学力でとる入試と捕らえています。結果として2008年度は74名合格となりました。

東大生を中心にトップレベルの大学に通う大学生が個別指導の時間を中心に生徒に学習指導を行っている。単に教科指導だけではなく精神面での大きな支えにもなっているという。

―入試の科目について教えて下さい。

2009年度から日程変更をしました。
@2月1日に午前入試と午後に2科入試を行いました。午前入試は定員30名で2科4科選択の形で行いますが、午前入試は第1志望者と考え受かりやすい入試にしたいと考えました。午後の2科入試は算数と国語で行いますが算数に傾斜配点を設けました。具体的には、算数で70点以上得点できた場合には国語は評価の対象外となります。算数が得意な受験生にとっては実質的には算数1教科入試となるわけです。
A2月2日の4科入試は廃止し、1科(4科総合)型の試験に変えました。50分の試験に算数・国語・理科・社会の全てが入っている問題で公立一貫校のようなイメージの問題です。また算数特別入試も2月2日の午後に行います。
B2月3日、2月5日は従来通りの試験です。

女子部同様、理数インターでも部活動は盛んで9割以上の生徒が参加している。一部の部活は女子部と合同で練習に励んでいる。(写真は弓道部の様子)

―1科(4科総合)型という流れは1教科で総合的な力を見るという趣旨でしょうか。

異なる分野にも有機的なつながりがあるのですべての教科をつなぐ力が必要と考えています。知的好奇心を働かせる総合的な問題は当校の指導方針にも合致するものといえます。

―総合的な力の準備、対策というのは受験生にとっては負担が増える心配があるのですが。

 総合的な要素を含む問題が多く含んでいますがそんなに難しい問題ではなく正答者もかなりいます。ただ入試の基準として打ち出すと難しいと感じられるかもしれませんが敷居はそんなに高くはないのでご安心してください。

―最後に、理数インターを目指す受験生に一言お願いします。

とにかく基礎、基本を固めてきて下さい。家庭で学習する習慣を身につけてきてもらいたいものです。また中学生になるということはさまざまな面で親から自立することですから自ら学ぶ姿勢を身につけて欲しいと思います。

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