豊島岡女子学園中・高 (東京都豊島区) | 学校探検 | ||||||||||||||||||||||||
学園生活
校則は特別厳しくはないと思っています。ただ、私たちが当たり前と思っていることが、今の子達に厳しいと受け止められることはあるかもしれませんね(笑) 私たちが当たり前と思っていることは、一つは茶髪にしない、もう一つはスカートは膝丈にする。茶髪に関してはそれほど苦労はしていません。進んで真っ茶や金髪にする子はいません。休み明けにちょっと色が明るいな、という子は声をかければすぐ元に戻ります。スカート丈は、これはもうバトルです(笑)。超ミニはいませんが、上級生になるとだんだんと短くなってくる。「短いわよ」「はい、わかりました」また「短いわよ」「はい、分かりました」日常的にこの繰り返しですね。根気が要ります。大切なことは「品位」と「場にふさわしい服装」です。 ―アルバイトと携帯電話の扱いは アルバイトは原則禁止です。携帯電話は、持つことを認めてマナーを教えるべきではないか、という議論もあるのですが、本校では学校への持ち込みは禁止しています。益害両面あり、難しい問題です。 ―入間の体育集中授業について教えてください 入間の運動場に朝から集合して一日体育をします。5月は新クラス編成になったところでの、クラス対抗の球技大会ですね。あるいは50m走の記録をとったり。気持ち良いですよ、空が青くって広くって。9月の授業は、10月の初旬の運動会に向けてのダンスの練習ですね。生徒はのびのびして、楽しみにしています。 ―修学旅行はどちらへ行かれますか 高校は、今までは西九州(長崎・熊本)に3泊4日です。高2の秋ですね。来年は鹿児島などの南九州に行くことを検討しています。中学は3年秋に京都奈良です。
―塾通いはしていますか アンケートをとるのですが、通っているこの割合は、中学では3割に達しません。中1ですと2割くらいでしょうか。フォローの塾でしたら別ですけど、学校の勉強を消化しないうちに塾に通ってもうまくいきません。本校の授業内容にきちんとついていけば、塾は必要ないと思っています。 ―英語の教材は何を使われていますか 教科書自体は三省堂のクラウンですが、それ以外に洋書を読んでいったり、本校は英語の時間数が多いので、アメリカ人教師とのティームティーチングなど多方面から学びます。」 ―部活動の参加率はどれくらいですか 全員参加です。どこか一つは必ず参加して、自分の好きなことに打ち込み、特技・特長を伸ばす。これは中高6年間でとても大切です。 ―とてもユニークな、「桃李連(阿波踊り)」もありますね 大人気です。徳島出身の先生が立ち上げたのですが、もう50人くらいいて、とても人気が高いですね。桃李連に限らず、部活はどこも盛んですダンス部や体操部、エアロビクスなど、身体を動かすクラブはどこも大人気です。部活動に励むことは、心身の発達に非常に大きく関わってくることだと思っていますし、勉強だけの6年間ではさびしいですもの。 本校に入ってきた生徒がよく「豊島岡はもっと勉強だけの学校だと思っていた」と言うのですが、入ってみれば、勉強しなさい、ということはほとんど言いません。勉強もクラブも一生懸命、という学校です。でもそれは、子供たちが「勉強はするのが当たり前」という認識があって、「それだけではない何か」を求めてくるんですよね。
―先生方は何人いらっしゃるのでしょう。また男女の比は 教員は72名、男女比は男性が若干多いです。中学の担任は5クラスのうち、平均して3名が男性、2名が女性です。中1は2人担任制ですから、10名の担任がつきます。中1にはベテランの先生を配置するようにしています。 ―土曜日の扱いと、夏休み中の授業についてはどうなさっていますか 土曜日は、毎月第2土曜日が完全休校日です。そこで行えなかった分の授業については、平日に1Hずつ付け加え、トータルな授業時間が減らないようにしています。 夏休み中は、中3、高1の高入生、高2、高3の希望者のみ、強化講座を開設しています。自分のとりたい、必要なものをセレクトして受講する仕組みです。 ―奨学金制度について教えてください 優秀者に対する奨学金としては、二木奨学金と高等学校奨学生規定による奨学生の二種類があります。前者の二木奨学金は各学年2名、人物および成績が基準になるのですが、年間二回、賞状と奨学金が授与されます。 高等学校奨学生規定による奨学生については、成績優秀者を年1回各学年5名選んでいます。 ―本日はどうもありがとうございました <取材を終えて> 今回、1時間を越える取材に丁寧にお答えくださったのは小林教頭先生。穏やかに、常に笑顔を絶やさず、答えづらい質問にも快く応対してくださいました。「男子校に負けないようなしっかりした進学校にしたい」という強い思い、一本の揺るぎない太い柱が存在する、という印象を受けました。取材中幾度か「本校はけっして勉強一辺倒の学校ではないんですよ」とおっしゃっていましたが、そのお言葉も確たる進学実績があるからこそ、なのでしょう。小林教頭先生、校務ご多忙の中、ありがとうございました。
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