本郷中学校 (東京都豊島区) | 学校探検 | ||||||||||||||||||||||||
のびのび学園生活
まず中2終了段階で14・5名が引っかかってきます。3年1学期でもう一度話をしますが、そのときは7・8名になります。そして中3の2学期段階でもう一回。ここは最後の段階ですから「君は本当に本郷高校に上がりたいのか。そうであったらよほど心がけを変えて頑張らないといけないよ」と、真剣に話をします。そんな手順を踏みますから、ほぼ全員が結果的に上がります。ただ、自らの意思で高校から他校に出る生徒もいます。中学受験のリベンジをしようという生徒ですよね。それはもう本人の意思ですからどうしようもない。それからもっと所属している部活動の強い高校に行きたいとか、勉強が嫌いだからとか。もちろんそんなに何十人も外には出ません。毎年、多くて数名ですね。 ―本郷と言うと、どうしても体育会系のイメージがあります。 いえいえ、例えば生物部とか鉄道研究会、マイコン部など、文化系の部も盛んですよ。運動が出来ないから浮いてしまう、ということはありません。 ―中1入学時は、どこかのクラブに必ず所属しなければならないそうですね。 はい。これは、やはり上級生との関係というのがとても大切ですからね、それを築いて欲しい。そして早く学校生活に慣れ、うちこめることを見つけて欲しい、という意図もあります。2年に上がるときから自由参加になりますが、95%は継続します。いわゆる「帰宅部」になるのは全体の5%ぐらいでしょう。転部ももちろんできます。
―塾通いはどの程度の割合でしていますか。 中学生で全体の3割くらいでしょうか。そのうちの大半は補習塾といいますか、学校のフォローが目的です。本当に意識の高い生徒は進学塾・予備校に通っています。ある著名な進学塾の先生にお聞きしたら、本郷は高校3年生全体で60名くらいいるそうです。 ―複数担任制について教えてください。 中学校全クラスで取り入れています。一応、担任と副担任という名称になっていますが、ホームルームでも面談でも必ず同席しています。二人の目で見ている場合の方が、一人だけの場合よりもより広い視野をもって生徒を見ることができると考えています。 ―携帯電話を今年から解禁したとか。 ええ、ご父母の要望が強かったものですから。ただ、禁止していたときは、授業中に鳴ってしまうということがしばしばありました。ですが、持込み自体を禁じないと改めたらそれがなくなりました。やっぱり自覚が出てくるのでしょうね。
―2月2日、3日、5日という入試の形態は続きますか。 はい、当分変える予定はありません。ずっとこのスタイルでやっておりますから。 ―最後に本郷中学を目指している受験生とそのご父母にメッセージをお願いします。 自立した、強い意志を持ったお子さんに是非来ていただきたいと思います。単に勉強が出来る出来ないではなく、自分のやりたいことをしっかり持ったお子さん。必ず充実した学校生活を送ることができるとお約束します。 ―本日はどうもありがとうございました。 取材を終えて 今回、校長先生自ら、夏休みにも関わらず、長時間のインタビューににこやかに応じてくださいました。「日本の将来を担う中学生・高校生にきちんとした教育を施したい」という先生のお気持ちがひしひしと伝わってきました。今春大学入試の実績を語るときは、少しだけ悔しそうなご様子。「来年度はまあ、見ててください」という力強い言葉から、確かな自信が伝わってきました。今後とも本郷中学校からは目が離せそうにありません。高橋先生、ありがとうございました。
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