立教女学院中学校 (東京都杉並区) | 学校探検 | ||||||||||||||||||||||||
進路・入試・カリキュラム
もともとキリスト教の学校というのは宣教師の方々と深く関わっていますから、国際教育・英語教育というのは当たり前のように行われてきたわけです。交換留学とか姉妹校との交流であるとか、ごく自然に始まってきました。現在本校ではフィリピン・アメリカ・ニュージーランドの学校と交換留学を行っていますが、単なる語学研修ではなく通常の授業に参加し、保護者の方々のご協力を得てホームステイを経験します。 ―「先取り学習」は行われていますか。 受験というものを前面に出してどんどん先取りで進めていこうということではありません。同じことをやっていても理解が早ければ先に進むということで自然に進めています。学校の体制として1年早くやってしまおうということは全く考えていません。 ―「帰国生」募集も行われていますが、クラス編成はどうなりますか。 帰国生がだいたい20人くらい入学しますので、中学5クラスの中に平均して帰国生が入ることになります。 ―「ARE学習」とはどのようなものですか。 自学自習の能力を養うために生まれたものです。テーマ・課題を自ら求める(ASK)、テーマに基づき調べ学習をする(RESEARCH)、その結果を文章にして発表する(EXPRESS)、それぞれの頭文字をとってARE学習と名づけました。ある一つの教科だけで取り組まれているのではなくて、全ての教科の中でこういう取り組みをしていて、高校3年生の卒業論文がその集大成といえます。 ―高校からのクラス編成はどうなっていますか。 高等学校の場合にはほとんど選択授業になります。中学校40名学級、高等学校が47,8名ですが、高校2年、3年では進路に合わせてコース制になりますので、人数的には10名前後の授業がたくさん出てきます。
―中学から高校への内部進学の基準について教えてください。 基本的には3教科一定の基準に達しないと進学できないのですが、大多数は努力をして達成しています。ただ、将来芸術関係に進みたいという理由などで外部に出る生徒もおります。 ―中高一貫校の場合、よく「中だるみ」ということが言われますがいかがですか。 「中だるみ」はあまり感じませんが、立教大学へ120名近く進学しますから立教大学へ推薦で入る生徒の学習意欲を高めるようなプログラムを盛んに行っています。やはり、立教大学へ入ってから核になるような生徒を育てたいということと、中学へ入ればそのまま立教大学へ行けるんだというのんびりしたムードを一掃したいということも目的です。立教大学から示されている基準もありますが、例えば卒業論文や英検2級などそれだけではほとんどの生徒が簡単にクリアしてしまいますから、それで満足するのではなくARE学習や土曜集会などを通してもっと高いレベルまで学習意欲を高めたいと思っています。 ―今春の進学状況について教えて下さい。 立教大学の推薦枠が121名ですが、今年は117名が立教大学に進んでいます。外部受験をした生徒が62名で、理系の合格校数は80校になります。 ―立教大学への推薦は学部別に人数枠があるのでしょうか。 ありますが、ほぼ第一志望に推薦で入っています。第二志望になるのは数名です。 ―外部を受験する場合には推薦の権利がなくなるわけですね。 はい、なくなります。 ―中学・高校で塾や予備校に通っている生徒はどのくらいいますか。 中学生はほとんど通っていません。高校生で外部を受験する生徒は夏休みなど予備校を利用しているようです。 ―受験生から、附属の小学校から上がってこられる生徒さんにうまく溶け込めるかが心配だという声があるようですが。 全く心配ありません。クラスの中で5分の1くらいの人数でうまくまざり合っていますから、スムーズにいっています。
―事前の面接は合否の判定には影響しないと伺っているのですが、それでもご父母には不安があるようですが。 面接には二つのねらいがあります。一つは、2月1日の入試の日に一緒に面接を行うと最後の方は夕方5時過ぎになってしまうので受験生の負担がかなり大きくなってしまうだろうということです。もう一つは、受験生とご父母に一度はお会いして本校がキリスト教に基づく人間形成を行っているということをご理解いただきたいということです。ごく少数ですが学校説明会にいらっしゃらないで受験される方もおられますので、そういう方にも確認させていただかないといけないと考えています。面接で判定しようとするものではないですから、来ていただくのはお父様、お母様どちらかお一人でも全く問題ありません。 ―最後に、受験生に一言お願いします。 偏差値とか外側だけの動機ではなくて、受験生一人ひとりが立教女学院のいいと思うところを見つけて受験していただければ大変うれしく思います。 <取材を終えて> 立教女学院は、京王井の頭線「三鷹台」駅から2分、「吉祥寺」からも徒歩圏内にありながら、約5万uの緑豊かな広大な敷地に歴史を感じる礼拝堂や講堂がとても印象的です。平塚校長先生のお話を伺って、創立者の精神が自然な形で確実に生徒の自主・自立を重んじる校風に反映されていることがよくわかりました。平塚校長先生、お忙しい中大変ありがとうございました。
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