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2019.11.16
追い込みの時期は、過去問の演習を勉強の柱にします。活用法のいくつかを紹介します。
一つは、総まとめ用の問題集を用意し、過去問とあわせて使う方法です。志望校の過去問を解いて「どの分野ができていないか」を確認。その単元や分野を総まとめ用の問題集で復習し、弱点を補強します。
もう一つは、過去問の演習に集中して取り組むという方法です。過去問の演習では何年分も解いていくうちに出題形式に慣れ、得点が高くなるのが一般的です。しかし、8~10年分ぐらい解いて合格最低点を上回らないような場合、対策が必要です。たとえば、少し時間をおいてから同じ過去問の出題を解いてみるのが一つの方法。演習をくりかえすことで正答を導く考え方や解法のプロセスに対して理解を深めます。
1回目は年度順に解き、2回目は問題別に解いていくという方法もあります。出題されやすい単元や分野を集中して練習するのに向いています。難関校をめざす受験生の場合、志望校と同じレベルの他校の過去問に挑戦してみるのもおすすめです。自分の力をさらに高める練習になります。
また、この時期からは答案の書き方についても意識します。図や式、計算などをていねいに書くことを心がけてください。こうした練習をしておくと、解答への道筋をしっかり理解しながら解くことができるようになります。
ケアレスミスを防ぐためには、難易度が低めの問題で満点をめざすという練習が効果的です。制限時間を設けてミスをしないように「1行問題を10問」「やさしいレベルの入試問題」などを解きます。いつもの勉強の合間などに取り入れてみてください。
(11月2日 朝日小学生新聞・掲載記事より)