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「追い込み学習でワンランク上の力を(社会編)」~朝日小学生新聞掲載記事より~

2019.11.21

「リード文対策は類題で慣れよう」— 吉野 和秀 講師

社会の追い込みでは、塾などの総復習用のテキストを使うのが基本です。一通り見直し、知識事項に「穴」がないかどうかを確認します。年内に1回、年明けにもう1回、終わらせるのが目安です。

一問一答形式の問題なら解答できるのに、過去問の演習になると点数が取れないという受験生がいるかもしれません。理由は明白です。最近の入試問題は一問一答のような形では解答できないようなつくりになっているからです。「リード文」という長めの文章を読み、解答させる出題がその一例です。

こうした出題は慣れることが一番の対策といえそうです。過去問や、以前受けたことがある模擬試験(模試)にあたり、リード文が出てくる類題をこなすのが早道。数をこなし、慣れてくれば一問一答形式の知識で解答できます。

分野別の取り組みも紹介しましょう。地理分野はもちろんですが、最近は歴史分野でも地図が盛り込まれた出題が目立ちます。たとえば「織田信長が少数の軍勢で今川義元をうった桶狭間はどこか?」といった具合です。いまの愛知県内ですね。ふだん勉強しているときに地名が出てきたら、地図帳で位置を確認する習慣を身につけます。

表やグラフを読み取ったうえで解答する問題もよく出ます。面積や人口、おもな作物の生産量などが示され、あてはまる都道府県を答えるという問題の場合、最大値や最小値に注目するのがポイント。人口なら多い順に東京都、神奈川県、大阪府…、少ない順に鳥取県、島根県、高知県…。こうすることで選択肢の範囲をしぼることができます。おもな統計データについて上位や下位の項目(都道府県など)をおさえておくのも一つの方法です。

(11月2日 朝日小学生新聞・掲載記事より)